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zoom RSS テヘランのカフェ・ライフ

<<   作成日時 : 2007/11/23 00:00   >>

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画像気分を変えて、今日はテヘランのカフェ事情を・・・。
私は本来、紅茶もコーヒーも大好きなのですが、コーヒーの方が圧倒的に好きだったりします。特にカフェラテやカプチーノなどミルク系のコーヒーが大好き。
イランでは、家庭でも外出先でもコーヒーよりも紅茶が出されるのが一般的ですが、美味しいコーヒーが飲める店もないわけではありません。コーヒーとカフェが大好きな私としては、テヘランのカフェ事情を探る・・・これも今後の課題だったりします。

そもそもイランにコーヒーが入ってきたのはいつなのかというと、サファヴィー朝(1501-1736年)の時代で、輸入元はアラブではなくトルコなのだそう。

私は歴史に疎いので、イランでのコーヒーの歴史について、正しく詳細な話をここに披露することはできませんが、トルコ系のアゼリー(アゼルバイジャン)民族の地、アルダビール(イラン北西部・トルコ国境に近い)が、サファヴィー朝の発祥の地なのではと考えられている上に、サファヴィー朝の最初の都は、これまた現在のアゼルバイジャン州の大都市・タブリーズに置かれていただけに、この時代にトルコを経由してコーヒーが入ってきたという事実はおもしろいなあと思ったのでした。

その後も、イランの地ではコーヒーが飲まれ続け、ガージャール朝(1796-1925年)を経て、イラン最後の王朝パフラヴィー朝(1925-1979年)の時代までコーヒーは愛飲され続けます。
おもしろいのは、イランでは「ガージャール朝のコーヒーは如何?」と言って人にコーヒーを勧めることがあるんだということ。それは、対外的にも内政の面でも終始安定することがなかったガージャール朝において、毒入りのコーヒーを政敵に飲ませ死へと追いやるということが事実としてあったからだそう。いわゆるブラックジョークとして、過去の暗黒時代の記憶が今の時代にも生きているってことですね。

イスラーム革命(1979年)後、アメリカ・欧州寄りだったパフラヴィー王朝の時代に愛されたコーヒーは、西欧のシンボルとして、一時的に排斥されました。
しかし徐々に勢力を盛り返し、現在では街中のあらゆるカフェでコーヒーを飲むことが出来ます。メニューにはコーヒーと言って一般的なトルコ・コーヒーの他にも、フレンチ・コーヒー(濃い目のブラック)やエスプレッソ、カプチーノなどの名前も目に付きます。
けっこう種類が豊富で、コーヒー好きの私にとっては有難いことです。

などと書いていたら、本題の「テヘランのカフェ・ライフ」とは、少し話がずれて来てしまいましたね;
話は元に戻って・・・
画像
カフェを探す際、出されるものが美味しいというのは勿論のこと、女ひとりでも入りやすいという点もとても大事。テヘランでは女性がひとりで行動していたからって、なんら咎められたり困るということはありませんが、座っている間絶えずジロジロ見られ続けたりとかってことになると、折角のリラックスの時間も落ち着かなくなります。場所によっては、そういうこともあり得ます。
そこで、私が気に入って何度か通ったカフェをご紹介。
テヘランの目抜き通りVali-ye-Asr通り、Park-e-Mellat(メッラト公園)の向かい側のボルジェ・メッラト(メッラト・タワー)の中に入っているカフェ・オペラ。ここでは、大学帰りの女子大生が、ひとりでコーヒーを飲んで寛いでいる、なんて姿にもお目にかかれます。
このカフェは、実は詩人や映画人などの芸術家が多く訪れることでも有名なのだそう。
店内の装飾には、木材が多く使われていたり、照明がかなり落としてあったり、香が焚いてあったりで、リラックス空間を作るための工夫が多くなされています。と同時に、世界中のあらゆる民芸品(例えばマリのドゴン族の仮面や、小さな仏像など)、アーティストたちの写真、ゴーギャンやクレーの絵などがごちゃごちゃに混じり合って飾られていて、かなりアーティスティックな雰囲気も漂わせています。不思議と全ての装飾・調度品が調和していて、さすがアーティストが集まる店というだけはあるな〜と感心させられたり・・・。
それに、最初に「オペラ」を訪れた時、こじんまりとした店内や、手作り感溢れる内装、狭い厨房、店員が若者ばかりなのを見て、「高円寺辺りにありそうなカフェですよね」と、一緒に「オペラ」を訪れた方と二人で語ったものです。
画像
肝心のコーヒーのお味も、美味しかったですよ。それに上の写真のように、ふわふわの泡付きのカプチーノが出てきたりすると、なんだかワクワクしてしまいます。コーヒーが出てくるまでに少し時間がかかるのも、ちゃんと注文を取ってからコーヒーを入れてるんだって分かって安心です。

テヘランには、こういう現代的なカフェ以外にも、勿論伝統的なチャーイー・ハーネもたくさん存在します。
そちらの話もいろいろとおもしろいのですが、今日は長くなるのでまたいずれということで。

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
全然普通のお店だねぇ。
イランとは思えないや。
ホント日本にあるちょっと変な店みたい。
ペルシャ語も見当たりませんな。
メニューもアルファベットであるのかな?
mondo
2007/11/23 15:32
これはまたステキなお店とおいしそうなコーヒーですこと!
私が行った折にはぜひとも連れて行ってくださいまし!
またいずれ…続きは「地球散歩」で?(笑)
いや、ネタは沢山でしょうね!
楽しみにしています。

2007/11/24 00:07
mondoさん。そうだね〜。普通のこ洒落たカフェって感じだよね。ペルシャ語は、実は一番上の写真の上右端に「カフェオペラ」って、崩れた装飾文字で書かれているのだよ。メニューは、外国人の私が来ても、最初からペルシャ語のものが出されるので、ペルシャ語メニューしかないのかも。
碧さん。ぜひご一緒しましょうね。
ひとりでは入りにくかったりという場所もあるので、碧さんがいらっしゃった際には、いやだって言われたっていろいろ連れまわします!
「続きは地球散歩で・・・」って言いたいところなのですが、コーヒーに関しては新たなネタがないかも・・・(冷ひや!)
elly→mondoさん、碧さん
2007/11/24 06:02
はじめまして!
やっとニックネーム考えて、コメントすることが出来ました。コメントすることより、ニックネーム考える方に重点をおいてしまって。。ははは。・・・で、私もカフェは好きでテヘランでも時々行きます。だいたい、必ず、チョコレートやクッキーがコーヒー皿にちょんと乗っかってついてくるのがまた嬉しいですよね!
ところで、「ネスカフェ」と堂々とメニューに書いてあるのは他の国でもあることですか?日本ではありえないので、笑っちゃいました。
素敵なカフェたくさん見つけたいですね〜!
ichariba−dust
2007/11/26 04:05
初コメントありがとうございます!
しかし、ニックネームはどういう意味だろう??
そうですよね、カフェお好きですよね。ぜひ素敵なカフェに連れてってください。アルメニアンがやってるお店に興味津々です。
そうそう。チョコとクッキー、あれ、有難いです。しかも、普通にお店に売ってるやつよりもなぜか美味しい気がするのですが。
「ネスカフェ」ですが、多くの国のカフェで、(堂々と)メニューに含まれています。私の知る限り、イランの近隣国(西側)は、どこにもあったような・・・・
elly→ichariba−dustさん
2007/11/28 01:23
ネスカフェって多くの国で普通に表記されているのですね。。ほぉ〜。
ところで、ネームですが、これは沖縄の言葉「いちゃりばちょーでー」出会えば皆兄弟!をすこし拝借して、出会えば友達!のような気持ちで付けてみました。
テヘランでイラン人はもちろん、多くの国の方々と交流することになるとは思いもしませんでした。いつも、こんな気持ちで接していけたらなぁ〜と思っているところです。そうは言っても、文化風習の壁は”ぶあつい”けれどね!
ichariba-dusut
2007/12/01 00:11
「ichariba−dust」という言葉にそういう意味が隠されていたとは!dustは言われるまでペルシャ語だって気付いてませんでした(笑)。いい名前です。いろんな地域を渡り歩いてきたichariba−dustさんならでは!
elly→ichariba−dustさん
2007/12/03 22:04
お久しぶりです!テヘランでの暮らし
楽しまれているようで何より!
お茶派かコーヒー派か、とよく論議されますが
>コーヒーよりも紅茶が出されるのが一般的
なるほど〜。先日ルーマニアでは
よく出されるのはコーヒー(職場や訪問先で)
でも実際誰の生活にも馴染んでいるのは
お茶、と書いたところだったので
興味深くなりました。

お茶にしろ、コーヒーにしろ、それは
単なる飲み物ではなくて、社交的な役割が
ある国が多いですから、街中に、
お気に入りのカフェを見つける=
自分のくつろげる場所を見つける、に
なりそうで、私も新しいところに住むと
必ずカフェ探しをしますよ。
go2rumania
URL
2007/12/09 02:41
コメントを頂いてたのに、お返事が大幅に遅れてしまって申し訳ありません。ここまで遅れてしまうと、どういう風に謝ってよいか・・
最新の記事にも書いたとおり、自分のブログ、全く開いていませんでした。

ルーマニア、オスマントルコの影響のもありコーヒー文化の国のイメージが強いですが、実際家庭ではお茶が出されることが多いのですね。そういえば、ルーマニアでは紅茶のみならず、緑茶にフルーツのフレーバーが付いたものなど多種多様なお茶を、スーパーでもたくさん見かけますもんね!
(以前、ご紹介されてた、そして私のブログでも紹介したことがある「空手etc.」と書かれた緑茶には大うけでした・笑)
お気に入りのカフェ=自分のくつろげる場所、そうですよね!イランではまだまだ女性ひとりでくつろげる場所って少ないのですが、少しずつお気に入りスペースを増やして行きたいなって思ってます。素敵なカフェを発見したら、またブログに書きますね。
elly→go2rumaniaさん
2007/12/26 01:32
明けましておめでとうございます。

お気に入りカフェが見つかってよかったですね。
カプチーノ、泡が大サービス♪

カフェのインテリアがとんでもなく素敵ですね。
ellyさんやペルセポリスを通して
イランという国を知ることができて
(恥ずかしながら偏見を払拭できて)、
良かったです。

今年もよろしくお願いします。
リンダ
URL
2008/01/04 16:48
リンダさん。とんでもなくお返事が遅くなってしまいました。どうぞお許しくださいね。
こちらこそ、弦楽器学習仲間として(?)今年もよろしくお願いします。
そう、この泡、大サービスです。別のお店では、もっとすごいのが出てきたことがありますよ。イランでカプチーノと言えば、大量の泡が基本?
ペルセポリス、ご覧になったんでしたよね。もうすぐ「ハーフェズ ペルシャの詩(うた)」という日=イ合作映画も公開になると思います。両方ともイランでは観られないのが残念!
日本では、イランの文化・歴史・政治など、知る機会が今後もたくさんあるのではないかと思います!
elly→リンダさん
2008/01/10 22:47
ジョルダン地区にカフェ発見しました。
もしかしたら、以前から存在していたのかもしれませんが、先日偶然見つけました。
そうですね〜、暗い照明のファミレス?って感じ。かなり広いです。大きな水槽に金魚?熱帯魚?が泳いでいます。
まだ、外から見ただけですが。。。
ぜひ、偵察にボハム・ベリーム!
ichariba-dusut
2008/02/27 06:11

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