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zoom RSS イランの祝日&国民的行事?

<<   作成日時 : 2007/10/08 00:01   >>

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画像またまた時差のある話題なのですが、先週の水曜日は、イスラーム・シーア派の初代イマーム・アリーの殉教日ということで祝日扱いでした。(西暦10月3日、イラン暦ではメフル月11日、ヒジュラ暦ではラマザーン月21日)
アリー以外にもイランにはたくさんイマームがいますので、各イマームの亡くなった日が来る度に祝日となることが多いのですが、中でもアリーは、シーア派の最初のイマームであるわけですから、この日は特別な意味を持っています。

毎年、ラマザーン明けが近いこの時期に訪れるイマーム・アリーの殉教日。この祝日の前後の日々を含め、敬虔な人々はイマームザーデ(聖者廟)に集ってイマームの説教に耳を傾けたり、クルアーンを詠みながら過ごします。「過ごす」とは、夜を徹して廟の内部・周囲に留まるという意味です。アリーの殉教日には、アリーの悲劇を想って、声を上げて大の男が泣き崩れるという「一大イベント」があるということで、私もその雰囲気を体験してみたいと思い、人々の熱気が最高潮に達するという夜更けに、近くのイマームザーデを訪れてみました。

聖者廟に近付いた時、まずその人出の多さに驚かされました。真夜中だというのに、周囲の道路は渋滞し、車を止めるスペースもありません(イランは基本路駐)。交通規制をする警官があちこちに立ち、ともすれば立ち止まってしまう車と人の流れをスムーズにしようと躍起になっています。
聖者廟の周囲では、これっぽっちも敬虔に見えないような派手な若者たちがお喋りに興じ、お酒も入っていないはずなのに、妙にハイテンションで騒いでいます。それになぜか突然隣では、マットや絨毯を敷き、お弁当を広げ始める家族連れまでもが・・・。それも一組や二組じゃなくって、聖者廟の柵沿いにずらっと並んでる・・・。えっ?!イマームの殉教日に、聖者廟の周りでピクニック?
酒はなけれども、廟の周りはさながら宴会場の様相を呈しています。
そして救急車と消防車が横付けされている。う〜ん、これって日本のお花見シーズンの光景みたい。なんだか聞いていた雰囲気と全然違うな・・・。敬虔さの欠片も感じられないぞ、こりゃ。

肩透かしをくらった気分で廟の内部へ進みます。女子である私は当然のようにチャドルを被らされ、女性専用の入り口から入ります。う〜ん。異教徒に突き刺さる視線がイタイ。
廟の前庭には、内部へ入りきれなかった人々の黒い群れが一かたまり。内部に入りきれない人たちのために、そこにはイマームの説教を映し出すスクリーンが準備されています。
ある人々はスクリーンに見入り、ある人々はクルアーンを熱心に読み耽っています。やはり彼等も敷物や食べ物を持参してきていましたが、それは明らかに外部の様子とは違って、一夜、あるいは数夜そこで過ごすための周到な準備のようでした。
内部へ入ると、あたり一面黒い人々の群れで床が完全に埋め尽くされています。一旦、人の流れの中に入ると、ベルトコンベアー式に部屋の端まで連れていかれ、途中でその列から抜け出すこともできません。熱心にクルアーンを詠む人々の姿に圧倒されながら、ただ流れに身を任せ、部屋の一番奥まで進みます。辺りは女・オンナ・おんな・・・。
居心地の悪さを感じながらそこでひと時を過ごしている間ずっと、息苦しさから抜け出したい誘惑に駆られていました。
画像


外へ出たときには、手のひらには汗が・・・。
無意識にも手をぎゅっと握り締めていたよう。
残念ながらアリーのための「泣き」の行事は、もっともっと夜が更けてからとのことだったので、子供連れだった私達は(あ、念のため、私の子ではありません)、諦めて帰宅の途へ着くことにしたのでした。

外では相変わらず若者たちが悪ふざけやお喋りに興じ、外国人である私に、ひととおりのひやかしの言葉を投げかけては通り過ぎて行きます。

なんなんだ、この何でもありな雰囲気は!

結局、「男泣き」も見れず、殉教日の敬虔な雰囲気を味わえたのかどうだったのかもよくわからないままイマームザーデを後にしたのだけれど、少なくとも言えるのは、「祝日」という機会を利用して(というか祝日を理由に)、夜遊びを楽しんでいる人たちがたくさんいるんだな〜。どこの世界も人の楽しみは一緒なんだな〜っていう、単純な事実に気付いた・・・ということでした。








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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
日本人のお祭り好きとあまり変わらんな。
mondo
2007/10/08 12:15
そうそう。特に、他に楽しみも少ないので、やっぱりこういう時って羽目を外すチャンスなんだろうな〜って思う。
elly→mondoさん
2007/10/09 22:56

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