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zoom RSS ETHNOMANIAの旅~2006夏編H(バシチャルシャの夜)

<<   作成日時 : 2006/08/29 00:49   >>

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ボスニア・ヘルツェゴヴィナの首都、サラエヴォに到着した日の夜、オスマン・トルコ時代の面影を色濃く残す、旧市街の中心地、バシチャルシャへと足を運びました。
バシチャルシャは、イスラームの国の旧市街によく見られるような職人街。
オーストリア=ハンガリー帝国時代の名残りが強く感じられるサラエヴォ新市街とは対照的に、イスラーム都市独特の賑やかさと、活気が伝わってくる。
しかし、他のイスラーム都市のスーク(バザール)のようなごちゃごちゃした空気感というよりは、こじんまりとして良くまとまった上品な印象を、この街からは受けました。
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上の写真、真ん中は、バシチャルシャのシンボルである水飲み場(セビリ)。
表面には、イスラーム風の幾何学文様が施され、ドーム屋根で覆われています。小さな小さな水飲み場ですが、観光客のみならずボスニア人も、この水のみ場を囲んで記念撮影をしていました。その姿からも、セビリがバシチャルシャの重要なシンボルであることが窺えます。
ちなみにバシチャルシャとは「中心の広場」の意とのこと。
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路地好きの私にとっては、夕暮れの路地を歩くだけで、なんともいえないワクワク感が襲ってきます。次の角を曲がったらいったいどんな路地が、広場が待っているんだろう。そう思うと、心なしか急ぎ足になっている自分に、ふと気が付くのです。
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他のイスラーム都市同様、街のどこにいてもモスクの尖塔が顔を覗かせ、道しるべとなってくれます。ここサラエヴォのモスクの塔(ミナレット)は、先が尖った長細いシルエット。オスマン帝国の影響下、建設されたモスクの尖塔は、どこの国でもこの形。
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南の方角から旧市街へ入ると、上のような豆屋・菓子屋、ちょっと怪しげなセンス漂う洋服屋、そして、以前書いたチェバブチッチ屋、ブーレク屋が軒を連ねた通りが、バシチャルシャ、そしてセビリへと向かって延びています。チェバブチッチ屋の屋根の上には必ずと言っていいほど煙突が付いていて、絶えずモクモクと白い煙を吐き出しています。炭火焼される肉の香ばしい香りが辺り一面に漂います。夕焼けの空の微妙な色合いと重なって漂ってくる香りは、なんともノスタルジックなんだよな。おまけにどこからともなくイスラーム風の旋律が漂ってくるものだから、居ても立ってもいられなくなる!ここボスニアは、音楽の面でも、トルコ歌謡の影響を大きく受けていて、あの演歌風のポップスが街中のあらゆるところから聴こえてくるのです。
ちなみに、独特のセンスの洋服屋の名前は「シャキーラ」(笑)でした。
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モスクで語らう女性たち。
バシチャルシャの西側に立つ大モスク。ガジ・フスレヴ・ベグ・モスク。1530年以来の歴史を持つというこのモスクは当時のボスニア州知事からその名を採ったのだそう。
夜も遅いというのに、多くの人たちがモスクの中庭に集い、思い思いに過ごしていました。おもしろかったのは、ここでも多くのボスニア人が記念撮影をしていたこと。
たとえ中庭と言えども、モスクの敷地で写真を撮るのは憚られるかなと思っていた私でしたが、彼らも撮るなら!と思い、撮影に踏み切ったのでした(笑)。
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モスクの隣にあったアンティーク感漂うステキなカフェ。モスクのある景観とも見事に調和しています。これだと、祈りのあとにコーヒーでも一杯と、つい言ってしまいそう。
ガジ・フスレヴ・ベグ・モスクの正面には、16世紀建立のイスラーム神学校も残っています。

澄んだ大気に映えるモスクやセビリの淡い光が、穏やかに夜を包み込んで行きます。
お椀の底状に広がった盆地サラエヴォは、低い山々に周りを囲まれていて、その山々にある民家からも微かに点滅する弱い光が届いてきます。それらが、ぼんやりとバシチャルシャの軒の低い木造家屋群を照らし出しています。とにかく全てが穏やかな光と空気に包まれていました。

アドリア海の碧に輝くドゥブロヴニクにも心ときめいたけれど、私はやはりイスラーム都市に来ると、我知らず心踊り、と同時にノスタルジーに似た心の安らぎを感じる。ちょっとした夜の散策だけで、すっかりこの街が気に入ってしまいました。

次回もバシチャルシャを、写真を中心にご紹介したいと思います。

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