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zoom RSS 砂漠の旅(クサールギレン3)

<<   作成日時 : 2005/11/04 18:42   >>

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その夜、アブデルを誘い、夜の砂丘を散歩した。テントからあまりにも離れると危ないということで、テント群の明かりが見える範囲で歩いて移動し、砂丘に腰を下ろす。

夜の砂丘は風に包まれていた。夕方の風とは比べものにならない。
アブデルが自分のターバンをはずして、私の顔の前に掛けてくれる。

空には中天に届かない位置に少し欠け始めた月がかかっている。
風の音が激しい。
風は当たるものがなければ音を立てない。
私やアブデル、それから砂丘に触れた風がビュービューと音を立てて通り過ぎていく。
四方八方から吹いてくる風は、しばし私のまわりでグルグルまわり、やがてどこかへ吹き去っていった。

どれぐらいそうしていただろうか。
とても優しく控えめなアブデルは、私が帰りたいというまで、じっとそうして風に吹かれながら座り続けているだろう。
もっといたいと思ったけれど、私の方から帰ろうと言い出した。

テントへの帰り道、日本人の2人が私の帰りを待っていてくれた。
私の泊まるパンシーテントホテルへ一緒に向かい、しばしお喋りに花を咲かせた。
この旅では他に日本人には全く会っていない。Kさんもそう言っていた。久しぶりに喋る日本語。
やっぱりほっとする。
Kさんはなんと同じ大学の出身だった。私の方が数年前に卒業していたものの、在学が重なっている時期もあったので、話は盛り上がる。旅好きの人が集まるので有名な大学?なので、卒業した後もこうして個人旅行をしている人は珍しくないのだけれど、Kさんはそれにしてもよく旅をされている様子だった。しかもアドベンチャーな旅を。(Kさんとはこの後、偶然にもチュニジアで2度目の「再会」を果たす。最後の日の空港でなのだが、飛行機も同じトルコ航空の便だったので、何かの縁を感じてしまった。日本に帰った後には、新大久保にあるチュニジア料理店ハンニバルで再会を果たしました。)
K太さんの方は世界一周の旅の途上で、チュニジアの後はモロッコへ向かうのだそう。行きたい国がイエメンやマリなど、私と共通するところも多く、お互い今後もいい旅をしていけたらいいなと思った。
2人は、もう1日クサールギレンに滞在する私とは違って明日次の目的地へ移動する。11時ごろ2人は自分のテントへ帰っていった。

旅の醍醐味のひとつはやはり思わぬ出逢いだと思う。それが外国人だとなかなか後まで続くことは難しいけれど、日本人、さらに近くに住んでいるのであれば、再会もそう難しくない。今後もKさんとは交流を続けさせていただけたらなと思うのでした。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
雄大な景色ですね。李商隠の詩を思い出しました。「夕陽無限に好し 只是れ黄昏に近し」というもので、滅びの美というべき、妖しい美意識をもっているのだそう。
筑紫万葉
2005/11/05 19:25
う〜ん、雄大な詩。漢詩って、ほんとうまく自然を、そして哲学を描写していますよね。中東地域の修辞の多い派手な詩もいいですが、やはり東洋の詩にはワビサビを感じます。
elly→筑紫万葉さん
2005/11/05 22:55

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