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<<   作成日時 : 2009/05/22 22:23   >>

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画像去年の今頃、「薔薇の里へ」という記事を書きました。今年も簡単に薔薇レポを書きたいと思います。何せイランは薔薇の原産地のひとつであり、薔薇水はイランの名産品ですから。過去に書いたことと重複する部分は書きませんから、ぜひ去年の記事もご覧になってください。

現在イランは、4年に一度の大統領選を控えた選挙シーズンであると同時に、薔薇も見ごろの季節を迎えています。「見ごろ」と書きましたが、正確には標高が低めの地域や南部ではもうとっくに盛りは過ぎてしまいました(終わってしまったところも)。しかし一方、標高が高い地域では、今週末辺りが見ごろだと思われます。一方、選挙についてもそのうち何か書ければいいなと思っていますが、こちらは諸事情あり、少し難しいかもしれません。でも、6月12日の投票が近づいたら、できれば街中の様子なんかもレポしたいです。

さてさて・・・
先週末、友人ふたりと「薔薇の里」へ行ってきました。行き先は去年と同じく、ゴレ・ムハンマド(ダマスク・ローズ)で有名なガムサル村。ガムサル村はオアシス都市カーシャーンから車で30分ほどのところにある標高約2000メートルの小さな村。ここでは、村全体が薔薇農園をやっており、小さな薔薇水工場が散見され、いたるところから薔薇の芳しい匂いが漂ってくる夢のような(笑)村です。
「夢のような」と書きましたが、実際、車の排気ガスで汚染されているテヘランのような大都会から行くのであれば、木々や花々、日干し煉瓦の家に囲まれて自然な暮らしを満喫できる素朴なこの村は、天国のように映らなくもないのです。私は都会の方が好きな人間ですが、ガムサル村を訪れると、安息の気分に浸っている自分に気付きます。
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今年の春はとにかく雨が多く、去年に比べたら、薔薇の咲き具合が遅いと聞いていました。
実際、訪れた先週末、ダマスク・ローズはまだ咲き始めの状態。
去年はカーシャーンに泊まり、早朝にガムサル村を訪ねました。
早朝ということで、本来なら、朝露に濡れた芳しく可憐なピンクの花びらのダマスク・ローズに出会えるはずでしたが、残念なことに最盛期は過ぎていて・・・
今年はタイミング的には良かったのですが、訪れたのは昼過ぎ。新鮮な薔薇水を日々製造するため、早朝に新しく開いた薔薇を摘んでしまい、残すのは、まだ蕾の薔薇だけ、というわけです。
でも、満開の花よりも蕾の方が好きな日本人には、十分訴えかけてくるものがあります。

去年も訪れたN氏の薔薇水工場では、その日の作業を終え、ゆったりとした雰囲気が漂っていました。
そこで、薔薇水入りのシロップ水と、同じく薔薇水入りの紅茶を頂きます。素朴な工場内が、なんとも優雅な空間に早変わり・・・。

初夏を迎えようとしている現在でさえ曇天の日が多い今年、ガムサル村を訪れている最中にも一雨ありました。
雨で湿った空気に混じりダマスクローズの可憐な香が漂い、そして小さな雨粒に混じり、なぜか小さな白い鳥の羽が舞っていました。
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N氏はバラ園以外にも、小規模な果樹園をいくつか所有されています。去年も、様々な木の実がなる果樹園のひとつを案内してもらいましたが、今年も別の果樹園へ行き、その場で捥ぎったアールー・サブズ(スモモの一種。小ぶりで緑色のプラム)をご馳走になりました。去年もたしか、何か頂いたのですが、すっかり忘れてしまった・・・


ガムサル村を一回りした後は、テヘランからの日帰りにも関わらず、カーシャーンのバーザールを探索。
カーシャーンは、去年訪れた際にも、あっと驚く変人たちに数人めぐり合ったのですが(この話は面白いので、いつか書くかも)、今年もやっぱり出逢いました。カーシャーン、そんなに大きな都市でもないのに、人材が豊富です(笑)
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今年の「おもしろ大賞」は、このおじいさんに決まり。
気難しそうな顔とは裏腹に身体を張ったギャグを連発。その芸は、ちょっと志村けんっぽかった・・・
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このおじいさんの正体は、お笑い・・ではなく、バーザール内にあるチャーイハーネ「チャーイハーネイェ・ハンマーム・ハーン」の主。歴史あるハンマームを改造して作られた吹き抜けの店内(?)には、あまりにも無造作に絨緞を敷いた伝統的なタフテ(台)が置かれていますが、ちょうどチャーイハーネと同じ敷地内に絨緞屋もあって、そこの絨緞と交じり合っていて、どこまでが売り物なのかがわからない・・・
ちなみに、ここには味のある骨董屋もあって、なかなか赴き&エキゾ感のある空間です。イランのバーザールの機能が一堂に会したような空間とでも言おうか・・・
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しかし、このじいさん、最初から愛嬌たっぷりでサービス精神に溢れていたのだが、とうとうズールハーネ(ペルシャの英雄詩にあわせて棍棒を操る古式体操を行う館)で使う棍棒を振り回し始めた!これって、意外と重いんです・・・このじい様、そんなに頑丈そうじゃないし(笑)、腰を悪くしたらどうしようと気が気ではなかった・・・。

じいさん好きの私(笑)の心をなんとも微妙にくすぐってくれるかわいいおじいさんでした。
・・・が!(と思いきや)実はちゃっかりじいさんだったことが後で判明します。
でも、イラン人のちゃっかり具合って、アラブ人やインド人と比べたらかわいいもの。イランってほんと、あんまり気合入れずに旅が出来て(人と接することができて)、そういった意味では楽なのよね〜(注:旅の時に限る)
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カーシャーンのおもしろスポットは、いずれまた別の機会にご紹介します(きっと)。
何せ、イランの中で大好きな街のひとつですから。
カーシャーンはテヘランからバスで3時間弱。ガムサル村はカーシャーンからタクシーで30分ほど。
テヘランから十分日帰り可能です。でも、薔薇摘みが見たいのであれば、やはりカーシャーンに一泊し、翌朝ガムサル村を訪れるのがベスト。薔薇の時季は年によって違いますが、ガムサル村を訪れるのは、5月半ば〜6月初旬が最適かと。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
う〜ん。上手くいかないものですね(苦笑)
ブノワ。氏のブログよかったでしょう!
銭湯カフェって、去年見学したところですよね?おじいちゃん!私も会いたかったなぁ。
しかしこの薔薇の中のお茶会…参加したかったよう。

2009/05/24 21:44
人材豊富なカシャーン・・・思ったよりも近いんですね。
バスに乗ってのんびり訪ねてみたいものです。
 このおじいさんにも合いたくなりました。
miriyun
URL
2009/05/24 22:20
私、満開の薔薇と縁がないのかも〜。
きっと碧さんがイランを再訪すれば、薔薇を見られますよ、今度こそ。
ブノワ氏の、霧がうっすらとかかったような文章と写真の世界にヤラレました!
碧さんが言ってる銭湯カフェは、多分、オウムが奇声をあげていて、ホルマリン漬けを置いていて、おじさんがステテコ姿で出てくるあのホラーチックな方(笑)ですよね?そちらではなく、碧さんがサモワールの「絵」をカメラに収めていた吹き抜けの銭湯の方です。どちらも相当変ですが(笑)
ゴレ・ムハンマドの香には心から癒されますね。あの穏やかなお茶会は、一生の想い出。
elly→碧さん
2009/05/25 19:20
miriyunさんは、イランにもいらしたことがあるんでしたよね?次回はぜひカーシャーンも日程に加えてくださいね。テヘランからも日帰り可能ですが、見所もたくさんるし、なんとなくのんびりしたくなる街なので、ぜひ一泊で。泊まりで近郊のアブヤーネ村(かつてのゾロアスター教徒の村)なども含めて見学するのがベストだと思います!
elly→miriyunさん
2009/05/25 19:22
バラ園と言うと、短絡的にヨーロッパを思い浮かべるのですが、実はペルシャが素敵なところなんですね♪
私は都会派から田舎派へ転向してしまったので、ホッとするような田舎は好きです。

それで、おじさんキラーのせいなのか、おじさんがお茶目なのか(両方か?)、なんともおじさん面白い。
マーク
2009/05/27 12:41
薔薇の原産地って、ヨーロッパではなく、アジアなのですよね。私が行ったこのバラ園は、バラ園という言葉から連想するような綺麗に整えられた庭園風の場所ではんく、あくまでも薔薇水を収穫するためのバラ園ですが。
あ、マークさんは田舎派へ?でも、今お住まいの場所自体は、田舎というよりはお洒落な郊外って感じですよね(笑)。
おじいさん、言葉や写真では伝わらない面白さがありました。カーシャーンという街は、本当に人材が豊富です。地域性なのだろうか・・・
elly→マークさん
2009/05/27 15:10

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