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zoom RSS ジプシーを巡る旅(ミュージシャンの里へ)

<<   作成日時 : 2008/04/10 22:18   >>

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画像アンカラでの取材を終え一旦イスタンブールへ戻った次の日、私たちは次なる目的地、トラキア地方へ向けてMくんの運転する車で出発しました。ここで、キュートな旅の道連れが一人加わることになります。人物像について詳細は書きませんが、若い女性が加わった旅には(私自身が「若くない」という意味ではない!)、ほんの少し春めいた華やかな雰囲気が添えられました。何せ今の今まで、道中も取材先も男だらけの世界でしたから(笑)。

トラキアと言えば、そう。真っ先に思い浮かぶのがトラキア・オールスターズ
関口さんは以前、トラキア・オールスターズを率いるブルハン・オチャルの取材を行い、トラキア・オールスターズのメンバーたちによる生演奏をも既に経験されていましたが、今回もまた、Mくんが働くDoublemoonのツテを頼って、トラキア行きを急遽決定したのでした。
(ブルハン・オチャルとトラキア・オールスターズについては、『アラブ・ミュージック その深遠なる魅力に迫る』でも、ブルハン・オチャルの写真入りで取り上げられています)

海沿いを走るイスタンブールの道を抜けしばらくすると、車窓の風景は少しずつ淡い緑を湛えた牧歌的なものに移り変わって行きます。
ぽつんぽつんと平屋が顔を覗かせる小さな丘(まさに物語の中の風景!)や、初春の田園地帯の風景の中を、Mくんが運転する車は猛スピードで走り抜け、あっという間に私たちは、ブルガリア国境に近いトラキア地方へと足を踏み入れたのでした。

この日の取材先は、トラキア・オールスターズの里クルクラレリ。
クルクラレリに到着すると、街の中心部にある小さな公園で、トラキア・オールスターズのリーダーであるアフメット・エルバサンが出迎えてくれました。公園で「チャーイ」をしながらの取材で、途中からは別のメンバー(ダルブッカ奏者)も加わりました。
トラキア・オールスターズに限らずトルコのジプシー・ミュージシャン全体について言えることのようですが、実は殆どのミュージシャンは、イスタンブールに拠点を移し、飲食店やライブハウス等でライブをしながら生活をしている模様で、故郷に残って演奏活動を続けているという人はそう多くない様子でした。勿論、クルクラレリについてはイスタンブールから十分日帰りが可能なので、通いでやっているミュージシャンも存在するのだと思います。(話の内容を失念してしまったので、間違っていたらご勘弁を!)
公園でのメンバーへの取材の後、クルクラレリでジプシー・ミュージシャンが多く住むというヤイラという地区へ、彼らの案内で向かいます。

この地区にもやはり、街中の人達が集まるカフェのようなものがあって、昼間から男達が屯し、チャーイを啜っていました。
ミュージシャンを排出する街というだけあって、探すまでもなくミュージシャンがあちらから近寄って来ます。
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突然始まったダブル(↑)の演奏もさることながら、取材中には、カフェの窓の外から興味津々で中を覗き込む人々に囲まれ、なんだかとても賑やかな雰囲気が、この街の印象として私の中に残りました。この旅を通して、どの集落でもどの取材先でも、暖かく迎え入れられ何一ついやな思いをすることはなかったのですが、このヤイラ地区は中でもとても人懐こいジプシーたちが多かったように思います。一度の旅の中では(増してや私にとって初めてのジプシー集落訪問の旅だったことを考えると)、多すぎるほどの集落を訪れる機会を持て、そしてたくさんの人々の話や、一部生活の現状にも触れることが出来(もちろん、私のように過去に比較対象を持たない人間にとっては、こんな短い時間では何も解っていないに等しいのだけれど)、そしていずれも暖かく迎え入れられたことは、本当に幸福なことだったとしか言い様がありません。
画像


この時点で、トルコのジプシーを巡る旅は、ほぼ終盤に差し掛かっていました。
自分の中に生じた少し切ない気持ちに戸惑いを覚えつつ、夕陽を背景にローズピンクに染まるヤイラの街を後にしました。
画像


写真1:街全体がローズピンクに染まる夕暮れ迫るヤイラの路地。家々の壁もピンク色で統一されている。なぜか女性たちの服の色もピンクが多かった!
写真2:カフェで突然始まったダブルの演奏。このおじいさんは、ミュージシャンとして来日経験あり。
写真3:ヤイラの路地にて。笑顔が素敵
写真4:ジプシーの子供達は、皆モデル。突然カメラを向けても、信じられないくらいの美しい笑顔で返してくれる。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ますますトルコに行きたくなりました。
トルコ人気ですね〜
チケットがどこにもありませんよ(涙)

2008/04/11 00:11
いよいよトラキア地方ですね!あの地方は、トルコの中でも特に開放的なエリアで、人懐っこい方が多いんですよね。
カフェでいきなりダブルの演奏♪いいですねぇ〜。あのノリの良さが好きです!
ピンク色って、ロマの人たちによく好まれる色のようですね。ショッキングピンクのような鮮やかなピンク色のことを、「チンゲネ・ペンベ(ジプシーのピンク)と言うんですよ。
yokocan21
URL
2008/04/11 06:25
ウ〜ン・・・困りましたねえ。どうしたものか。
しまいにはあの航空会社を利用するしかないのだろうか(笑)。イランだけだったらすぐにでもゲットできそうなのに・・・ね。確かに6月のトルコはベストシーズンだと思う。どうしても、の場合は、イランだけにしますか??(涙)
elly→碧さん
2008/04/11 18:23
トラキアに入りました!・・・が、実はあと一回書いてトラキアはおしまいなんです。
(yokocanさんのトラキア時代のお話も、いつかお聞きしたい!)
あ、ピンクって、ロマの人たちが好きな色だったんですね〜。そう言えば、他の地域でもピンク・ファッションの人を見たような。それに、家の壁をピンクにしてしまうくらいですものね〜。「チンゲネ・ペンベ」、覚えておきます!「チンゲネのピンク」は、一般的なトルコ語として通用するのですね!
いろいろ教えて頂けて嬉しいです。
elly→yokocan21さん
2008/04/11 18:27

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