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zoom RSS ジプシーを巡る旅(導入)

<<   作成日時 : 2008/03/28 23:47   >>

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画像今だ殆ど頭の中の整理も気持ちの整理もできていない「ジプシーを巡る旅」ですが、今日から少しずつ何かを記していこうと思います。

始めにまず書いておかなければならないことは、ブログという場はミクシィなどの日記と違って、個人的に友人・知人である方以外には書き手の素性が明確でないため、話が見えにくいこともあるだろうということ。旅日記を書くのに(また読んでもらうのに)必ずしも著者の立場や素性が見える必要はないと思うけれど、今回の旅は今までブログで記してきたような個人的な旅とは違うという点も含め、少し事情が違ってくるように思うのです。今までの記事でも、私がどういった人間であるか、少なくともパーソナリティーの一端のようなものは幾度となく見せてきたつもりではありますが、それは必ずしも必要なことではありませんでした。
勿論、今回も私の素性を明かしてしまえ!と思っているわけではありません。ただ、最低限書いておかなければならないと思っていることがあるのです。
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それは、今回、ジプシーの集落や音楽家を巡る関口義人氏の調査旅行に同行させて頂いたものの、私は研究者でも、ましてやフィールドワーカーでもないということ、です。
ただ、私の知人の方々の一部は私のジプシーに対する想いをご存知だと思うし、このブログでも過去に何度かジプシーへの愛情や思い入れを記してきました。また、以前から関口さんの著書を読み、またイベントへ出かけ、話や文章を通し間接的にジプシーの世界に接する機会を多く持ち、そういったことによって自分の心の中で想いを暖め続けていたことは事実です。いわば、経験も知識もなく、ただ「想い」だけによってずうずうしくも取材に同行させて頂く機会を得たとも言えるのかもしれません。
こんなわけで、私がこの場で書けることは本当に限られたものになることをご了承ください。
ただ、学ぶことも感じることも大波のように日々押し寄せてくる取材期間中、絶えず風景や人々や、また「音楽」に向かって、夢中でシャッターを切り続け、ビデオカメラを回し続けました。その画や映像の中には、確実に私自身の心の「ざわめき」のようなものも映し出されていると、自ら感じています。その一端を、とりあえずはブログという場を使ってお見せできたらと思っています。
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さて、「ジプシーを巡る旅」はトルコから始まるわけですが、訪れた地はイズミール、アンカラ、トラキア地方のクルクラレリ(トラキア・オールスターズの里)、エディルネ(ブルガリア国境の街)となりました。当初予定していたトルコ東部のクルド地区の都市ディヤルバクルは、私たちがトルコ入りする直前に治安が急激に悪化し、最初に訪れたイズミールでの調査の最中も、現地の状況を推し量りつつ待機している状態でした。結局怪我人や死者も多く出ていたことからディヤルバクルでの調査は断念。中東地域では政情の不安定によりこういった事態は十分に想定できるものではありますが、いささか残念ではありました。
代わりに訪れることになったアンカラでは、急の事態による訪問ゆえに、当初先行きが懸念されるような事態にも陥りましたが、関口氏の経験と気転により、また、今回のトルコでの調査に全て同行し、通訳・コーディネーターを勤めてくれた24歳のMくん(トルコのレーベルdoublemoon で、海外アーティストのコーディネート、アテンドをしている)の完璧なアシストにより、取材に成功。過去に関口さんの著書を読んだり話を聞いたりしていた時に、私にとっていつも謎の一部であった「ジプシーの集落に辿り着く方法」について、今回の旅を通し、少しだけ見えた気がしています。
それぞれの場所での出来事は、これから徐々に、写真の紹介と共に書いていきます。
またMくんも日記に度々登場することになるでしょう(写真の中にももしかしたら・・・)。仕事だったとは言え、彼の年齢を鑑みれば、普通では考えられないくらいの驚くべき気遣いと行動力と気転に旅の間中驚かされ続け、すっかりMくんファンになってしまった私なのです。また、お父さんがサラエヴォの出身ということで、彼の中にはボスニアンの血が流れている!この点も関口さんと私にとってはツボでした。旅の道連れは、(人付き合いが苦手で)一人旅が多い私にとってはとても重要。Mくんとの旅は本当に快適なものでした。
これからイラン滞在中に数回訪れるであろうイスタンブール詣での楽しみが、彼の存在によってまた増えた気がしています。

今回の旅を通して、トルコでもイランでも多くの出逢いを経験しました。
「人」を巡る調査の旅なのだから、当然と言えば当然なのかもしれませんが、一人旅ならいざ知らず、連れが居る旅で、こんなにたくさんの人と出逢い、交流し、また今後も続いていきそうな関係性を築けた旅は初めてでした。
旅で出逢った人々に感謝。そして関口氏に感謝。

写真1:イズミールで最初に訪れたタルラバシの集落にて。
写真2:同じくタルラバシにて。関口氏とジプシーの子供達。
写真3:トルコのジプシーの代表的な職業のひとつである靴磨き。イズミールの街角にて。



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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
ellyの素性を知らない私でも、文面ににじみ出ているものに、ellyさんの内面を感じております。旅で生まれた”ざわめき”や”おどろき”、楽しみにしております。
NAKA
2008/03/29 06:41
長い間あたため続けてきた「想い」によって世界が広がることがあると思います。旅において、また異文化の中に住むことで日々押し寄せてくる大波・・ありますよね。よく解ります。今回のような特別な旅では更に大きな波だったのではないでしょうか。
旅のつれづれをellyさんならではの豊かな言葉で綴ってくださいね。夢中でシャッターを切ったという様々な風景に出会えるのも楽しみです。
ところで、一番下の靴磨きの写真。足をのせている台がもう少しハッキリしているものはありますか?というのもアテネの街中で見かけた靴磨きに良く似ているのです。珍しくて写真を撮ってきたのですが、トルコとの関係を考えると同じものでは・・と思っています。
さらさ
URL
2008/03/29 16:59
ellyさん、たいへんご無沙汰しております。
いやー、様々な「旅」に出かけられていたんですね。びっくりしました。しかも関口さんとご同行とは、かなりアカデミックで中身の濃い道中だったことでしょう。
ロマの集落に辿り着く方法、doublemoonのMくん、そしてellyさんの「ざわめき」を湛えた記事や写真を心待ちにしております。
あー、何処でもいい、旅に出たい。
questao
URL
2008/03/29 21:42
またまた嬉しいメッセージを(感涙)。
NAKAさんは、本当にお会いしたことがないのが不思議なくらいです。
基本、あまりかっこつけた文章は書けないので、多分旅の間感じた「ざわめき」や「おどろき」は、良いのか悪いのか、そのままの素の形で文章に現れてしまうと思います。
elly→NAKAさん
2008/03/30 14:49
長い間あたため続けてきた「想い」によって、ギリシャとの邂逅を果たされ、その後もギリシャと深い関わりを持ち続けて来られたさらささんだからこそ、私の心の一番深いところにある「不思議な出逢い」に対する強い想いを、容易に理解していただけている気がして嬉しいです。いつものことながら、さらささんのメッセージからはシンパシーと私たちの間に流れる共通の感性が、たくさんたくさん伝わってきました。
靴磨きの台についてですが、実は、私もアテネで同じようなものを見たことがあります。
もうちょっとはっきり写っている写真もありますので、個人的にメールさせていただきますね。次の記事にも(ギリシャとの住民交換について)書いたように、そしてさらささんご自身も書かれているよう、やはりギリシャとの関係性が深い場所なだけに、同じものである可能性、高いですよね。
elly→さらささん
2008/03/30 14:58
こちらこそご無沙汰してしまって。イランに来てから、みなさんからメッセージを頂くばかりで、なかなかブログを訪問できていないので、申し訳ない気持ちでいっぱいなのです。
ジプシーを巡る旅、まだ迷いながら、想いを確かめながらの執筆になりますが、書くことによって自分の中の気持ちを整理しつつ、進めていきたいと思います。
そうそう。関係ない話ですが、questaoさんと言えば、ロバ。ロバ天国だと思っていたイランなのに、実はまだ一度もロバに出会えていません。今日書いた記事に出てくるウルラの集落のそばにロバがいたのですが、写真には収められませんでした。う〜ん、残念!

elly→questaoさん
2008/03/30 15:06

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