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zoom RSS コンダ・ロータの夜とETHNOMANIA一周年

<<   作成日時 : 2006/09/11 17:39   >>

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土曜日の夜、いつもの桜丘町音楽夜噺に行って参りました。
フェスティバル コンダ・ロータの開催が近いということで、今回のテーマは「再び始動するフェスティバル コンダ・ロータの目指すもの」。フェスを主催されるカンバセーションのプロデューサー、中西幸子さんが語り手でした。
90年代初頭にWOMADが初めて横浜で開催されたのとほぼ時を同じくして始められたというフェスティバル コンダ・ロータ。
コンダ・ロータとはアフリカのマラウイ共和国のチェワ語で「コンダ」が「愛」、「ロータ」が「夢」を表す(なんて素敵なネーミング!)ということで、フェスが始まった当初はアフリカから多くのミュージシャンが招聘されていたようです。

夜噺の前半は、90年に始まり2001年までほぼ毎年開催されていた当フェスの出演者のうちから音源をいくつか紹介され、実際に招聘に携わられ直に彼らに接してこられた中西さんならではの仰天エピソード等をおもしろおかしく聞かせてくださいました。例えば90年(「サウンド・フロム・アフリカ〜今、音楽が世界を変えつつある」)出演のサリフ・ケイタや、99年(「10周年記念)」)出演のDifang(エニグマやディープ・フォレストのアルバムでもそのボーカルがフィーチャーされている台湾の歌手)、それから同じく90年出演のセネガルのドゥドゥ・ニジャエ・ローズ&ロゼットなど。
おもしろエピソードの数々は近く音楽夜噺のサイトにテキストが載せられると思いますので、ぜひそちらを。大変興味深い話が盛りだくさんだと思います。(・・・って、今回私は「おさぼり」モード?!)

興味深かったのは、お噺の後半で今年の出演者の紹介が行われる前に、「海外からミュージシャンを招聘するとはどういうことか」を、中西さんのご経験から話してくださった、これまたおもしろエピソードの数々。
インターネットどころか、電話回線さえも普及していなかった80年代のアフリカ諸国。ガーナのミュージシャンを招聘することになり、最初は手紙のやり取りから始まり、TELEXでのコミュニケーション(しかしべらぼうに通信費がかかった)へと発展していった経緯、ちゃんと本人に届くかどうかも定かでないまま送った日本までの航空券(しかも当時は格安航空券などなかったため90万もの大金をはたいたそう)を巡ってのあれこれ、空港のロビーに本人の姿を認めた時には思わず涙がこぼれたというお話などなど、そうだよな〜、メール一本で簡単に即日連絡を取ることができる今では忘れがちだけど、ちょっと前まではそうだったんだよなー、と。

今年の出演者の紹介は、8月にUPLINKで行われたイベントとダブる部分もあるし、今週末にまたその続編とも言えるイベントがありますので、ここで詳細を書くことはしないつもりですが、5年ぶりに開催されるコンダロータで、なぜ今イスラーム音楽なのかといった話もからめ、最後に音源が紹介されたグナワ・ディフュージョンの音楽には言いようのない感動を覚えたとだけ書いておきます。それは、アルバム「スーク・システム」より訳詞付きでご紹介くださった「ペテン師の町」という楽曲。
グナワ・ディフュージョンといえば、そのちょっと過激で強烈なメッセージ性を湛えた社会派の歌詞で有名ですが、当楽曲でも、まさに今の中東問題が直接的に歌われていました。日々、混迷の様相を深め行く中東情勢に悲しみや憤りを覚えつつも何もできない歯痒さを感じるまさに今だからこそ、「イスラームの側から」発信される世界像を、彼らの紡ぎだす心地よい楽曲と共に受け入れ、しっかりと受け止めたいと、あらためて感じさせられました。

中西さんはおっしゃいます。私達に伝えられる中東・イスラーム世界の印象は、画一的で一方的だと。イスラーム圏の音楽に耳を傾けることにより、その一方的な視線によって植えつけられる偏見と誤解を解き放ちたいと。
イスラーム音楽が作り出す独特のグルーヴに身を委ね、心地よい陶酔感を味わう一方で、強烈で痛いほどの彼らの主張に決して耳を塞ぐことなく向かい合うことには多くの意味があると思います。

音楽に出来ることは、きっとたくさんあるはず。

今日は9月11日。
911のあの悲劇から早くも5年が経ちました。
現在核開発問題で揺れるイランの前大統領ハタミ氏が、先日よりアメリカを訪問し各地で講演を行っていました。再びの「文明の衝突」を避けたいという強い想いからの、911の日を前にしたこのタイミングでの訪米だったのでしょうが、両国間で再度緊張がたかまっている今、かつて「文明間の対話」を提唱したハタミ氏の言葉に、果たしてどれだけのアメリカ人が共感を覚え、素直な気持ちで耳を傾けてくれたのだろうかと思います。
でも、言葉によって何かが生まれる。そう信じて言葉の力に希望を見出すことにより、少しずつ平和は生まれていくのかもしれませんね。

そして、私がETHNOMANIAというこのブログを開設して今日でちょうど一年が経ちました。
その間、ブログを通していろんな方々との出会いがあり、様々なことを考える機会を与えて頂きました。元来飽きっぽい私がぼちぼちの更新ではありながらも一年間続けて来られたのは、ここを訪れ暖かいメッセージや示唆に富んだ言葉の数々を残してくださる皆さん、そして、ブログを続けていく上でこれ以上の励みはないのですが、日々なんらかの形でこのブログを訪れてくださる皆さんの存在あってのことです。
心から感謝しています。
そして、本日当ブログ、4万アクセスを突破いたしました!
1万アクセス達成ごとにご報告をしてまいりましたが、今回、素晴らしいタイミングでお知らせすることができ、とても嬉しく思っています。

今年の新年の誓い?としてブログ上で宣言した「地球上にある様々な文化をリスペクトし、多文化が融合しハイパーでエキサイティングな文化を生み出して行く姿の紹介を通して、異文化への理解を深める一助となりたい」また、「異文化への関心・理解が必ず平和への道に繋がると信じて、細々と文章を書き綴っていきたい」という目標を、ちっぽけなブログを通していかばかり達成できたか疑問に思いますが、これからも何かを学びながら、吸収しながらの、のんびりとした歩みに付き添って頂けるようでしたら、こんなに嬉しいことはありません!




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イスラエルはパレスチナを締め出すために数年前から東西ドイツのベルリンの壁に匹敵する壁を建造中です。それはアメリカの・・・・・ ...続きを見る
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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
ごぶさたです。まずはブログ一周年おめでとうございます!!
そして音楽夜噺、とてもよかったようですね^^グナワ・ディフュージョンに興味しんしんです!
えひ山
2006/09/11 23:20
ellyさん,一周年おめでとさんです♪
なんかもっと長くやられているようなイメージがありますが。またきまーす。
NAKA-036
2006/09/12 20:26
えひ山さん、素早い反応ありがとうございます!そしていつもいつも暖かい言葉をありがとうございます。
もうすぐですね、コンダロータ!
グナワ・ディフュージョンもちゃんと聴いて予習しなくては、と思っているところです。
elly→えひ山さん
2006/09/12 23:12
あれー、NAKAさん、ブログお休み中なのにご丁寧にありがとうございます。
一年前の同じ日にNAKAさんとお知り合いになりました。なつかしいなー。
未だに初のお客さん(NAKAさん)が来て下さった瞬間を思い出すと嬉しいですよ。
elly→NAKA-036さん
2006/09/12 23:14
 ブログを始めたのは、ほとんど一緒だったのですね!あるテーマを持って、一年も続けられたのだがら、なかなかのもの。随分世界が広がったでしょう?
筑紫万葉
2006/09/13 19:20
そう、ほぼ同時!でも正確には先に「有言実行」に移ったのは、筑紫万葉さんです。いつもその行動力に刺激を頂いております。
テーマはあってないようなものでしたが、私にしては続いた方です。うん、世界というか人脈というか、ブログのお陰で広がったのは確かです。何でもやってみるものですね。
elly→筑紫万葉さん
2006/09/14 18:28
今回記事にエントリーしましたら、タイトルに
ふさわしい夜のスキン、私が今まで拝見した
中で始めてだと思いますが、素敵です♪

さて出遅れましたが、
1周年おめでとうございます!!
そして4万カウントも!
色々な方に見て頂けるって嬉しいですよね。
私はちょうど1年半ちょい、ブログを始めて
変わりましたよ。お互い、これからも
知らない世界を共有することができると
いいですね :)これからもどうぞよろしく
お願い致します :)

★さて、ルーマニアの結婚式、
実は私は正教会の教会はあまり好きではなく
プロテスタントのシンプルがすき、、
でもあの厳かなな夫婦の儀式では
何もかも輝いて見えました。Partyこれから
Upする予定です。お弁当の件も紹介して
下さったのですね。Millyさんがまた見て
下さると良いのですが :)
go2rumania
URL
2006/09/15 00:49
デンマークや北欧は、確かにMyサンドを
作るイメージですね。行ったことはないのですが、北欧かららしき人がホテルの朝食バイキングでサンドイッチを作って持ち帰っていたのが印象的です・笑

ランチに多額のお金をかけるのは、
確かに日本では普通かもしれないですが
カルチャーの違いでしょうね。
日本は会社の人との「つきあい」というのも
兼ねられていたり、もしくは夜の付き合いの
代わりにランチを一緒にしたり、、とか、
また通勤時間が長いのでお弁当を作る時間が
ないとか、、でもルーマニアや北欧のように
Myナイフでその場で作るスタイルにしたら
きっと便利だろうに!そしてそんな時間も
楽しいのに!と思うのですが、
日本の職場は蛍光灯の光りがコウコウと光り
その中で食事をしたくない=お弁当はいや、
という考えもあります。。

一筋縄にはどちらがいいかいえませんよね。でも試して見る価値はあり
@日本でMyナイフで野菜も持参サンド!
やってみようかしら・・ 笑
go2rumania
URL
2006/09/15 00:54
ellyさん!遅ればせながら、1周年&4万アクセス(出来すぎ!)おめでとうございますよ!
僕も以前からETHNOMANIAに出入りさせてもらうようになり、そして気が向いた時にクッダラないコメントを書き逃げするようになってますね。
いや、本当にヘタな旅行番組や紀行文に手ぇ出すくらいならETHNOMANIAっすよ。
僕にとってはいろいろと未知で複雑な分野でもあるですが、独自の視野で世界を見つめるellyさんを今後も頼りにしておりますよ。
questao
URL
2006/09/15 00:59
「ETHINOMANIA」を始められてから一年なんですね。そして4万アクセス(すごい!)おめでとうございます!
一年とは思えない内容と風格ですよ。どの記事にもellyさんならではの「生きた言葉」があって、とにかく深いです。じっくり読んで、じっくり感じて、そしてコメントしたくなるのです。(だからコメントが遅い・・)
「異文化へのリスペクト、関心、理解が世界の平和につながる」という思い、私も同感です。9・11にまつわるニュースや新聞記事を読むと平和の難しさを感じますが、一人一人の心の基本はやはり先ほど書いたことだと思うのです。そして「音楽や言葉の力」も信じています。
これからも、頑張ってくださいね!

さらさ
2006/09/15 14:32
書き込み、何度か試していただいたようで、お手数お掛けいたしました。
ご丁寧に戻ってきてくださり、そしてお祝いの言葉を残してくださりありがとうございます。
そうか…go2rumaniaさんは1年半なんですよね。
随分長くなさっているイメージがあるのです。これからもお互い息の長いブログを目指して、情報・知識・考えを共有し合えるといいですね!ところで、このスキンは、以前から何かの機会に使いたいと思っていたのです。「フェスティバル コンダ・ロータ」の記事、限定で使用予定です。
結婚式の記事ですが、go2rumaniaさんが、厳かな中にも胸が熱くなるような感動も同時に描かれていたからこそ、教会の「絵」も益々輝いて見えたのだと思います。花嫁さんは幸せに輝き、本当に美しかったですね。
そういえばプロテスタントが主の国って、私行ったことないなあ。なので、教会も見たことないです。あ、日本のキリスト教式の結婚式場はプロテスタント式ですけどね。(続く)
elly→go2rumaniaさん
2006/09/15 20:56
お弁当、マイ・ナイフ持参(あ、これ保安上の理由で日本では難しいかも知れないですけど)で、ランチタイムにその場で作るサンドイッチ、流行らせるとおもしろいかもですね。その方がべちょべちょにならないから、おいしいと思いますし。go2rumaniaさんが今後日本で働かれる機会がありましたら、会社で提案、如何でしょう。おっしゃるとおり、職場環境の問題もありますが。私なんかもむしろ昼休みにまで会社にいたいとは思わないですけどね;
elly→go2rumaniaさん
2006/09/15 20:58
qoestaoさんも、眠い中?、またまた暖かいコメントをありがとうございます。当の私も最近以上に眠くて眠くて…。寝苦しい夏が終わり突然涼しくなったため、眠りの方もまとめて訪れているのかもしれないですねー。
questaoさんも、私のブログでは割と早くから訪れてくださってた方のおひとりですよね。
そして、いつも嬉しい言葉を残してくださって…。
ブログを通してお互いの興味の共通点に気付いたり、知識を分け合えたり…。
ブログ上で、交流が広がっていったのも、とても嬉しかったことのひとつです。
questaoさんとは実生活でもニアミスの連続ですから、きっと何かがあるのでしょう。
これからもよろしくお願いします。
elly→questaoさん
2006/09/15 21:08
またまた嬉しいお言葉の数々をありがとうございます。みなさん、優しすぎる!
『地球散歩』にある時出逢って、それからブログ記事を通してたまに『地球散歩』と偶然リンクするのが私には楽しいし、嬉しくて仕方がありません。これって何なのだろうなーと思います。やはり素地として、異文化に対するリスペクトや関心等、同じ思いがあるからでしょうか。そしておふたりの文章から、私はエネルギーを頂いてます。これも、言葉の力ですね。
平和への想いを言葉にする、そしてそれが世界を変えていく力になる、私などには壮大すぎる理想ですが、少しでも、ほんの少しでも誰かが何かを違った視点から考えるきっかけになれればいいなと思います。これからも精進です。
さらささんaoiさんの感性と文章力から、今後も刺激とやる気のお裾分けをこっそり頂きたいと思っています。言葉の力を信じて、何らかの形でお互い文章を書き続けていきたいですね。末永くよろしくお願いします。
elly→さらささん
2006/09/15 21:26

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