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zoom RSS GITANOS del “RAVAL”〜Ojos de Brujo〜

<<   作成日時 : 2006/05/04 19:00   >>

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画像[TECHARI] (2006年) Ojos de Brujo

ディスク:1(CD)
1.color
2.sultanas de merkaillo
3.todo tiende
4.runali
5.el confort no reconforta
6.tanguillos marineros
7.silencio
8.no somos maquinas
9.bailaores
10.corre lola corre
11.feedback
12.piedras vs. tanques
13.respira
14.nana

ディスク:2(CD-ROM)
VIDEO
1.todo tiende/video clip
2.piedras vs. tanques/animacion
3.no sin alas/graffiti
4.mi habana sana
FOTOS
1.grabacion techari
2.habana

今日は、ここ10日ほど聴き倒しているOjos de Brujo(オホス・デ・ブルッホ)の新譜について。
Ojos de Brujoは、もう説明不要なくらい日本でも人気があるグループだと思います。
特にここによく遊びに来てくださる方々は、当CDもきっと聴いていらっしゃる方が多いでしょうね!
とは言え、音楽ファンばかりが我がブログを覗いてくださっているわけではないですから、簡単に書きますと、Ojos de Brujoは、今、地中海地方で最も熱い音楽シーンを繰り広げているバルセロナのアングラシーンから登場したグループ。UKや本国スペインではアングラシーンに留まらず大人気を博していますし、日本でもここ数年人気が出てきました。彼らを紹介する際によく使われている言葉を一部流用させていただくと、彼らの音楽性は、フラメンコ(ルンバフラメンカ)をベースとし、アラブ、バングラ等のエキゾチックなサウンドの要素もありつつ、ヒップホップ、レゲエなどの新大陸的音とも結びつき、さらにはジャズ、ファンクのテイストもあるというメスティーソ(ミクスチャー)なもの。

実は私がOjos de Brujoを初めて聴いたのは、2002年。なんとNHKラジオスペイン語講座!というベタな展開!!(しかもAM放送やんけ!)いや、アラビア語講座の話題でも書いたのですが、NHKの語学講座は侮れないのですよ。
2002年と言えば、大ヒットした彼らの2nd.『Bari』も発売される前。
いったいなんていう曲が放送されたのかも記憶にないのですが、きっと1st.からの選曲だったのでしょうね。AMのラジオ放送とは言え、ルンバフラメンカとHip Hopを基調とし、様々なフレーバーが加味された彼らのミクスチャーな音楽性が既に確立されていたことはよ〜く聴き取れました。(1st.ってその後も聴いてないんですすよね)当時、ジャズフラメンコが好きだった私。フラメンコとアラブのミックスや、ジャズとのフュージョンは耳に馴染んでいたけれど、Hip Hopとの融合は耳にとても新鮮でした。
というわけで、その次の年にBariが出た時は、即ゲット、ですよ!
でも、実際にCDを手にとって聴いて見ると、なぜかあれ?って感じだった。
物足りんなあ、パワーがないなあという感じ。
その理由はよく分かりませんが、おそらくそれまでバリバリのヒターノの歌うフラメンコを聴いていた私には、Vo.の声のか細さ(いや、今思えばそんなに細くもないですけど)が、情熱的なヒターノに及ばない!と思えたのだと思います。
あと、今さらこういうこと言うのはなんですが、私の中でHip Hopという音楽は「受け付けない」音楽のひとつなのですよ。受け付けないは言い過ぎかもしれませんが、決して好きな音楽ではないのです。ですから、Hip Hop全盛の昨今の音楽シーンから私は一歩も二歩も遅れて付いていってる感じなのですが。なので、実際クリアな音で聴いてみると、やっぱ違うかなあと、図らずも思ってしまった私でした。

が!、Ojos de Brujoはやはりすごかった。
聴いていくうちに思ったのが、彼らはこれだけ様々な音楽的要素をごった煮にしているのに、曖昧さに陥ることなく、おそろしいくらいに音楽性がはっきりしているということ。
まるでフラメンコ&Hip Hopベースという音楽が、あたかも既存のものであったかのように違和感がないということ。それには、彼らのベースにはやはりしっかりとルンバフラメンカが根付いていることと、Hip Hop的な要素、例えばラップやスクラッチ音が随所に聴かれるとは言え、全体的に見ると、打ち込み音や電子音を多用しているわけではなく、生音の比率が高いこと、Hip Hopとは言え、ストリート感を前面に出しているわけではないということなどがあるかと思います。
聴いているうちに段々好きになっていきました。
尤も彼らはフラメンコをやっているつもりもHip Hopをやっているつもりもないそうなので、フラメンコとヒップホップのミクスチャーバンドと定義づけされることに抵抗があるそうですが。

新作も然りです。新作の特徴のひとつとして、緻密にアレンジされているようでいて、実は2nd.以上にライヴ感が増したのではないかと思いました。
それとCajon(カホン)パンデーロなどラテン(フラメンコ)的パーカッションに加え、タブラの音が絶えず、背後でポコポコと鳴っていてVividなフレーバーを加えています。

フラメンコギターとスクラッチ音で始まる一曲目、曲が展開していくにつれ、ファンキー度が増し、ヴォーカルはヒターノ的であると同時にインドっぽくもあり、とても刺激的!一曲目から、やってくれたなあという感じ。(サビの「Toma ke(que) toma!」というフレーズはKETAMAのCDを思い出しちゃいましたけど)
3曲目は当CD付録のCD-ROMでミュージックビデオも見ることができますが、歌唱やパーカッション、リズムにインド的なテイストが強く窺えます。(ミュージックビデオではサビでサリーを着た女性が踊ってます!)とは言え、やはり4曲目7曲目のルンバフラメンカ色が濃い曲や6曲目のタンゴ(アルゼンチンなどで踊られるタンゴとは別物。フラメンコの一スタイル)のリズムに一番ノレる私でした。個人的には8曲目のジャジーなアレンジが素晴らしいフラメンコ曲が切なくてかっこよくて大好きです。9曲目の踊れるルンバもグッド!「bailadores bailadoras(ダンサーたち!)♪」っていうサビの煽り?につられて、思わず踊りだしそうになります。歌詞の「pica(不平・不満)でなくsalsa(刺激)を持って踊りなさい」っていうのもイイですね。picaには「槍」って意味もありますから、なんか裏の意味(武器を捨ててさあ踊りなさい的な)もありそうで、ますますうなっちゃいましたよ。(勝手なことばっか書いてますけど)

Ojos de Brujoは、上に書いたように詩(詞ではなく詩と呼びたくなる)も素晴らしいですね。
作詞はVo.のMarina “la Canillas”が担当しているようですが、とても叙情的で文学的です。と同時に、(隠喩による)現代社会に対する批判もピリリと効いている様に思います。
バルセロナで活動しているにも関わらずアンダルシア訛りのスペイン語で歌っているところもおもしろいです。
CDジャケットも秀逸で、今回は総勢14名のイラストレーターやクリエイターがジャケットの絵を楽曲に合わせて一枚一枚担当しているようですが、どれもトランス感があったりエキゾチックだったりで、ジャケットを眺めているだけで、ワクワクしてきます♪

CD-ROMについて最後にひと言。先にも書いたとおり、ミュージックビデオが収められていると同時に、キューバでのライヴとBariのプロモーションの映像も収められています。
音楽に溢れたハバナの街で何の違和感もない彼らの音楽。改めて、フラメンコが新大陸の音楽とも結びついて行った過程を強く意識しました。バルセロナという、スペインでも最も新大陸と近い地で培われた、新大陸との融合の象徴とも言えるルンバフラメンカには、文字通りメスティーソ(白人と中南米大陸インディオとの混血)の精神が息づいているようです。その上、現代も進化し続ける新たな音と何の抵抗もなく結びついていける彼らの音楽は、まさに世界に開かれた音、ですよね。
しかし、彼らがライヴを行ったテアトロ・カール・マルクスって…。マルクス劇場というのがいかにもキューバ的?!

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OJOS DE BRUJO [Techari]
バルセロナ・ストリート発! ...続きを見る
Don't trust under 30...
2006/12/14 00:19

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんはぁ。今日,インドネシア音楽のライブ行ってきました。。。インドネシアのであっても,「ロック」というジャンルは聴けなくなってきた。弱ってます。。。その前に,「オホス・デ・ブルッホ」のこのCD,先週に引き続き試聴しました。タワーレコード難波店で。いーですよね(買ってないですけど)。。。結局,純邦楽を注文しましたぁ。ごめんなさい。ひやかしじゃないですよー。
NAKA-036
2006/05/05 21:52
おや、もう出てるんですねOjos de Brujo。しかも2枚組ですか。
まだ聴いていないくせにもうあの情熱的でエッジの立ったサウンドが勝手に頭の中を巡りはじめてコウフンしてきました。
僕は『Bari』をかなり遅れて聴いてしまったんですが、
やっぱり第一印象は衝撃的でありました。伝統的なフラメンコ音楽に現代の流行音楽がこういう風に混ざっていくのか、という驚きと、いままでありそうで無かったメスティーソ的融合をあっけなく作りあげてしまった拍子抜けに近い呆れ感と両方です。

そうそう、音楽も良くってジャケットやインナーのデザインまで気に入ってしまうとほんとに愛聴盤になってしまいますよね!
逆に内容は気に入ったのにジャケがショボいと買うのをためらってしまうことがあります。

ところでellyさんはOjosのDVDはもうご覧になりました?

questao
URL
2006/05/07 00:51
インドネシア音楽ということは、レコ・オヤジさんのおススメかしら?そして、ロックに疲れを感じられる(というより弱っている)昨今ということなので、「ポピュラー音楽」ではなさそうですね。民謡かしら?インドネシア、殆ど知らないのでぜひライヴレポお願いします〜。
タワレコ視聴、おおいに結構だと思います!
私はひやかし程度に視聴して購入しないパターン、よくあります。
Ojos、NAKAさんもお好みですか。NAKAさんはあまりお好きではないかな〜と、なんとなく思っていましたよ。
elly→NAKA-036さん
2006/05/07 23:19
「いままでありそうで無かったメスティーソ的融合をあっけなく作りあげてしまった拍子抜けに近い呆れ感と両方です。」
おお!ピッタリな表現!まさにその通りだと思います。Bariは今聴いても何度聴いてもへヴィ・ローテに値する名盤だと思います。
questaoさんはHip Hopへの思いいれもお強そうですし、スペインへの愛着もお持ちでしょうから、Ojosはかなり魅力的なミクスチャーバンドではないですか?
CDのジャケット、私もかなりこだわります。
ジャケットがステキなCDは、自ずと愛聴盤になることが多いです。questaoさんのようにデザインをご自分でされる方は見る目も厳しくなりませんか?そしてquestaoさんのグラフィックはHipでキャッチーな部分もあって、まさにCDジャケ向きな気がします。
ところで、DVDはまだです。今回のCD-ROMでほんのちょっと見たライヴ映像だけでも、アーシーでグルーヴィーでエキゾチックなステージに、かなりはまりそうでした。見なきゃですね!

elly→questaoさん
2006/05/07 23:27

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