ETHNOMANIA

アクセスカウンタ

zoom RSS 砂漠の旅(クサールギレン2)

<<   作成日時 : 2005/11/04 18:43   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 1

画像
我々4人は砂丘の一番高いところにのぼり、西を向き日の入りを待った。
私とムスタファが並んで座り、KさんとK太さんは少し低い位置に座り並んだ。

一度沈みかけた太陽は、あっという間に地平線へと沈んでいく。
私はムスタファとお喋りばかりしていて、肝心の日の入りの瞬間を逃してしまった。

夕日は思ったほどには赤くなかった。
並河萬里さんのシルクロードの写真に表されているような、この世の終わりを思わせる血の色の赤を想像していたのだ。

風の音も絶えてしない砂丘では我々のお喋りの声が響き渡っていた。
しかし、そのお喋りも止むと、静寂の空間が侵食してくる。
モロッコの砂丘で完全なる静寂を一度体験していたが、何度体験しても不思議な感覚がつきまとう。
まるで、自分の聴覚の方が狂ってしまったかのように感じる。人間は五感が平等に使われている状態でないと不安を覚えるものかもしれない。

しばらくして静寂に慣れてくると、様々な音がしてくる。遠くキャンプ場の方で聞こえる車のエンジン音や、ほんのかすかの砂の流れるざわめくような音。

砂漠の地では五感をフル活用することが要求される。それは感性が鈍った私のような人間にはしんどいことではある。けれども、同時に、一度心の耳にその音の波が、あるいは心の抽斗にその色の氾濫が刻印されてしまえば、一生拭いがたい痕をつくって、かの地の風景を、ノスタルジックな風景ではなく、目の前に現前するものとして私に感じさせる力を、砂漠は有しているのだ。

日が沈み、砂漠が闇に追われるように暗くなり始めたところで、再びラクダに乗り帰路に着いた。

*写真はこの旅でお会いし、帰国後も何かとお世話になり、交流を続けさせていただいているKさん撮影によるものです。写真使用の許可を頂き、本当にありがとうございました!この場を借りて改めてお礼を申し上げます。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
日本では経験できない、いろんなことがあるのですね。特に、砂漠などの、文明というか人力の及ばないところに行くと。写真も、日本では見られない景色ばかり・・
筑紫万葉
2005/11/04 20:24

コメントする help

ニックネーム
本 文

Welcom Map

welcommap
Welcom Map
砂漠の旅(クサールギレン2) ETHNOMANIA/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる