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zoom RSS 彩の国ワールド・ミュージック・フェス〜ジプシーの季節 time of gypsies〜

<<   作成日時 : 2005/10/13 16:57   >>

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今日は、昨日に引き続き「ジプシーの季節」の模様をお伝えします。昨日の文章では、会場の様子を描写しませんでしたので、今日はその辺りもまじえて書き進みたいと思います。(今日は写真がありません。)

2部のピエール・ブランシャール&ドラド・シュミットの演奏は、今回のライヴの中で、文句なく最高のものでした。昨日、「ドラド・シュミット カルテット」という表記にしましたが、今回の来日メンバーは、ピエール・ブランシャール(ジャズ・ヴァイオリン)、そして、ドラドのグループからは、ドラド・シュミット(リード・ギター)、ドラドの息子のサムソン・シュミット(セカンド・ギター)、ゴーティエ・ローラン(ダブル・ベース)という、ブランシャールを入れた上でのカルテットという形でした。
手元にCDがないため詳しいことは分かりませんが、今回の曲目、演奏、そしてメンバーは、先に発売されたCD、『素敵なランデヴー ジャンゴとグラッペリに乾杯!』から選ばれていたようです。当アルバムはジャズ・ヴァイオリンのステファン・グラッペリマヌーシュ・ジャズ(ジプシー・スイング)ジャンゴ・ラインハルトというマヌーシュ・ジャズの黄金期を再現させるような内容になっているらしいです。

マヌーシュ・ジャズでおなじみの、馬に曳かれて進むロマのキャラバンのリズム(ズンチャッズンチャッって感じ)とその上を水の流れのように、でも時にリズムに纏わり付くように進むドラドのギターとブランシャールのヴァイオリンのメローな旋律。とても懐かしいような感じもするけれど、どこまでも革新的で自由。フレットの上を上下流れるように移動するドラドの指の動きを眺めているだけで感動ものでした!そして、ブランシャールの超絶技巧!もともとクラシックのヴァイオリン奏者だったということですが、その演奏はどこまでも自由。ギターのようにヴァイオリンを構え、指で直接弦を弾き、挑発的な音を聴かせる。かと思うとむせび泣くようなメロディーを奏で出す。

途中、曲間でドラドのギターの弦が切れるというハプニングが起き(勿論演奏は中断されず)ました。舞台袖から予備のギターが出てくるのかと思いきや、人は現れず、ドラドは黙々と、しかし機敏に弦を張り替えました。一曲のうち半分ぐらいをドラドの演奏抜きで進み、そのまま次の曲に進みましたが、ブランシャールのヴァイオリンがその空きを縫って埋めていくような形で、聴いている方はハラハラ感よりも、カルテットの絶妙の息の合い方と技巧に感嘆させられたのでした。
ドラドが弦を張り終わり、何事もなかったかのように演奏に戻ると、曲間にもかかわらず、客席からは拍手の嵐。観客も心得ているというか、絶妙のタイミングで手をたたき、あとは演奏の邪魔にならぬよう、すっとフェイド・アウトしていったのです。日本の聴衆ってほんとあったかいなと思った瞬間でした。

そうそう、客層のことも書きたいのでした。
私は会場に入る前から、ジプシー音楽の客層ってどんななのかな?と、相当気になっていました。
開演前の会場を見渡すと、年齢層も性別もバラバラ。案外多いのが若いカップルで、それも女の子の方が男の子を引っ張って来たという感じでした。男の子の手をひっぱりせかすように会場に入るカップルを多数見ました。ついで、おそらくジャズファンと思われるおじいちゃんが多く、それからなんと近くだから来てみたという近所のおばちゃん(でも地元の人にこうやって気軽に利用される文化施設って大事だと思う)、あと圧倒的に多かったのがベリー・ダンサー風の女性。少数派ですが、クラブに出入りしてそうな若い男性といった感じでした。案外こてこての民族音楽ファンといった人は少なかったように感じます。
私の隣に座ったのは近所のジャズファンのおばちゃんでした。チラシの『マヌーシュ・ジャズ』の「ジャズ」という文字を見て来てしまったのだそう。1部のローナの公演が終わったあと、かなりぐったりした様子でした。どうも、こんな騒々しいものは想像してなかったとのことらしい。2部に入って、安定して落ち着いた演奏を聴き、かなりほっとしたご様子でした。

ヴァイオリンのブランシャールはけっこう愛嬌があり、頑張って英語に日本語をまじえてMCをし、好感がもてました。

先にも書いたとおり、CDを購入していないので、曲目についてはよくわかりませんが、ジャンゴの曲もたくさん演奏していたようだし、ドラド作の曲も多数演奏してました(MCによると)。中に『ボッサ・ドラド』というボサノバ調の曲があり、とても感銘を受けました。単純に曲自体が好きだったのですが、ボサノバのメランコリックな旋律もそうだし、マヌーシュ・ジャズでボッサのリズムというのが意外に感じられたのです。勿論、ボサノバとジャズの結びつきは珍しいものではないし、マヌーシュ・ジャズもフランスのシャンソンなど多くのジャンルと結びついて出来上がってきたとは思うのですが、キャラバンのリズムのイメージが私の中では強すぎたようです。

それにしてもドラド・シュミットの作曲の才能にも大変驚かされたのでした。そして、ギターのみならずヴァイオリン演奏も披露してくれたのですが、その技術もすばらしいものでした。

ブランシャール&ドラドの演奏に興味を持たれた方、昨日ご紹介したプランクトンのwebサイトで、『素敵なランデヴー〜』の中から数曲のうち一部が聴けますよ。
http://plankton.co.jp/208/index.html


また、トニー・ガトリフの映画『ラッチョ・ドローム』ではドラドといとこのチャボロ・シュミットの演奏、『僕のスイング』ではチャボロの演奏が聴けます。

今日、ファンファーレ・チョカリーアのレポもする予定でしたが、思いのほか文章が長くなったので、次回にまわしたいと思います。

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
う〜ん,うなる様な素晴らしいレポですね。
プロですな!グループ命聴いた事ないなあ,と思ってましたが,アルバム見かけてました。ジプシー・ジャズは,ジャンゴ・ラインハルトしか聴いてませんが,その後継者がかなり盛り上がってますよね。。。ファンファーレ・チャカリーオは次回と。。。濃ゆいライブだったのですね。素晴らしい!記事も三部構成で素晴らしい!!
NAKA
2005/10/14 04:43
初めまして。早速blog拝見させていただきました。いや〜レポートもですがスパイシーな料理のレシピなど、どれも丁寧に書かれていて、エキゾな熱意(!)も伝わり素晴らしいですね。
またちょくちょく寄らせてもらいま〜す。
おきよし
2005/10/14 11:17
NAKAさん、死ぬほど嬉しいお褒めの言葉ありがとうございます!!
そうなんですよね、マヌーシュ・ジャズって1930年代の曲だったりするから懐かし感に襲われるのですが、現在もとても盛り上がっているんですよね。私、CDは殆どありません。でも、このライヴでとても興味を持ちました。(やっぱりCDはライヴにはかなわないと思うけど)
ところで、「濃ゆい」という表現に、私と同じ「西日本の人」を感じましたよ。(ご出身の地でも『濃ゆい』が普通なんですか?)
elly→NAKAさん
2005/10/14 16:50
ご訪問ありがとうございます。おきよしさんもファンファーレ・チョカリーアのライヴ行かれました?
おきよしさんはSpicy Spicy lifeというブログをなさっていて、それこそエスニック料理をご自分でつくられたり(南インドのお料理を始め、創作料理の数々のお写真がとってもおいしそう!けっこうチャレンジャーですよね。)、ワールド・ミュージックのコメントをなさっていたりで、私に似た方発見!と、思わず飛び上がってしまいました♪これからもよろしくお願いします。おきよしさんのブログ更新、楽しみです♪
elly→おきよしさん
2005/10/14 16:51
「濃ゆい」とは,田舎のふぐすぃま県では言いませんね。やはり「濃い」という言葉を使ってます。
関西に来て知った言葉で,気に入っているので
使わせていただいてます(笑)。
NAKA > ellyさん
2005/10/14 17:32
なるほど。ところで、ふくすぃまの人って、顔濃ゆい人が多くないですか??
elly→NAKAさん
2005/10/14 21:11
先ほど、おきよしさんのブログ再訪させていただき、過去の記事をいろいろ読ませて頂きました。おきよしさん、ライターさんだったんですね!前のコメントで「私に似た方発見!」なんてお気楽なことを書いてしまい大変申し訳なく思っている次第です。お仕事と、趣味で書くのではえらい違いですもんね。。。
elly→おきよしさん
2005/10/14 21:57

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